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自動運転は、だれの人生を動かすのか?

交通事故を減らし、移動時間の過ごし方を変える自動運転。その発展により、2035年以降、人間社会は激変する。物流サービスの変化、土地の価格変動、家族のカタチすら変えてしまうかもしれない。自動運転がもたらす、まったく新しい可能性とは。

自動運転車が普及したいつかの日 四人の作家が描き出す未来の日常風景

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1908年、自動車王と呼ばれたヘンリー・フォードが、初の量産型大衆車「T型フォード」によって「自動車革命」を引き起こした。それから一世紀にわたって自動車は著しい進歩を遂げ、一家に複数台所有するのもめずらしくない。そんな中、世界に名だたる自動車メーカーやIT企業が日夜開発に勤しんでいるのが自動運転車だ。次なる「モビリティー革命」は2030年に迫っているとも言われており、近い将来現在の街を走っている車は博物館で展示され、運転という概念そのものがなくなっている日が来るかもしれない。

では、自動運転車が普及した世界はどのようになっているのか?現在を生きる人がドライバーレス時代へと訪れてまず気がつくのは、その静けさだと言われている。エンジン音は電動モーターなどによって静音化されるのはもとより、人間が運転している場合にのみ発生するクラクションや急ブレーキの音が一切消えるのだ。スマートフォンのアプリを使えば、自動運転のタクシーが現れ目的地へ運んでくれる。用途によって使い分けられる無人タクシーのシェアによって、マイカー所有率が90%減少するとの予測もされている。当然、渋滞も激減し、その効果は現存する世界中の道路を二倍にした場合と同等だとされている。


いずれ来るドライバーレス時代という未来。
そんな未来の人々の営みを4人の作家が物語化。

THINK HUMAN PROJECTの一つ、この「移動」プロジェクトでは、世界で調査・研究されている予測をもとに、小説家や映画監督、脚本家に「ドライバーレス時代の日常」を描いた短編小説を執筆してもらう。便利になることを求めつづけることで失うものがあると学んだ20世紀から、人間はどのような進歩を見せているのか。それとも変わらないのか。物語の世界から想像を膨らませてみたい。

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第一話
「この道のつづき」

あらすじ/
20××年、東京。父方の祖父が亡くなったため、僕は両親と一緒に旧式の自動運転車で父の実家へと向かっている。そしてその道中でどうやら僕は両親の離婚を知らさられる。我が家では大切なことはいつも車の中で話されてきた。自動運転車が父の田舎へつく頃、僕たち家族はどうなってしまっているのだろう……。

ふじきみつ彦(脚本家・コント作家・劇作家)

『バイプレイヤーズ』(テレビ東京系列)、『世にも奇妙な物語』(フジテレビ系列)などドラマ脚本のほか、『みいつけた!』『おかあさんといっしょ』(Eテレ)の脚本、キャラクター作り、作詞、『切実』『muro式』『灼熱の巴里』の舞台脚本など、脚本家、コント作家、劇作家として多方面で活動している。
http://fujikimitsuhiko.com/

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第二話
「注文の多いキリハ姫」

三島有紀子(映画監督)

NHKの局員としてドキュメンタリー制作を経て映画『しあわせのパン』(12年)をオリジナル脚本・監督。『ぶどうのなみだ』(14年)、『繕い裁つ人』(15年)、『少女』(16年)で立て続けに監督を務め、『幼な子われらに生まれ』(17年)はモントリオール世界映画祭で審査員特別大賞、山路ふみ子映画賞作品賞、報知映画賞では監督賞を受賞。最新作『ビブリア古書堂の事件手帖』が2018年11月1日より公開。
https://biblia-movie.jp

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第三話
「僕の知らなかった目的地で、あの日。」

写真・瀧本幹也

平野啓一郎(小説家)

在学中に文芸誌「新潮」に投稿した『日蝕』により第120回芥川賞を受賞。以後、数々の作品を発表し各国で翻訳紹介されている。美術、音楽にも造形が深く幅広いジャンルで批評を執筆。2014年にはフランス芸術文化勲章シュヴァリエを受章。著書に小説『決壊』『ドーン』『空白を満たしなさい』『マチネの終わりに』などをはじめ、エッセイ『私とは何か「個人」から「分人」へ』などがある。三島由紀夫賞選考委員。最新作小説『ある男』、エッセイ批評集『考える葦』が発売中。
https://k-hirano.com/

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第四話
「二つの速さ」

写真・鬼澤礼門

前川知大(劇作家・演出家)

主宰する劇団「イキウメ」を拠点に活動する。『表と裏と、その向こう』『関数ドミノ』『天の敵』『散歩する侵略者』『図書館的人生』など超常的な世界観で日常の裏側にある世界から人間の心理を描く舞台作品で注目を集める。2017年『散歩する侵略者』が黒沢清監督により映画化。他に映画化された『太陽』(入江悠監督 2016年)、NHKドラマ『マリオ』(2018年)などオリジナルの脚本を手掛けるなど、幅広く活躍。
http://www.ikiume.jp/

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参考資料:
『一般社団法人自動車検査登録情報協会』
『ドライバーレス革命』ホッド・リプソン、メルバカーマン 著/山田美明 訳(日経BP社) 
『モビリティー革命2030自動車産業の破壊と創造』デロイト トーマツ コンサルティング著(日経BP社) 
『AIが変えるクルマの未来』中村吉明 著(NTT出版)

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