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人は、捨てないで生きていけるのか?

これまで大量生産、大量消費、大量廃棄を、繰り返して進化してきた現代社会。
この一方通行型の経済社会は変えられないのか。
これからの社会には、自然の生態系サイクルのような捨てるという概念がない、資源が循環しつづける「サーキュラーエコノミー」の発想を。

VOL.1

循環型社会を導く“サーキュラーエコノミー”ひとりひとりの行動が、社会を変えていく

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国連の世界人口推計によると、2050年、地球の人口は98億人に達する見通しだとか。一方で、今後数十年のうちに主要な資源の多くが枯渇するという、恐ろしい話も聞こえてくる。実際、WWFは「人類の消費は地球が本来持っている自然資源の生産力をとうに超えてしまっており、2030年には地球二個分以上の資源がなければ現在の消費は維持できなくなる」という。アメリカの建築家・思想家、バックミンスター・フラーは、地球を宇宙船に例えることによってこの星の資源に限りがあることを説いたが、資本主義が生まれた250年前から、生産と消費のあり方はほとんど進化しなかったのも事実である。


永久機関がモデルケース。
小さなチカラを集めて発展させるEVOLVE+の思想

 天然資源や廃棄物の処分場の枯渇が叫ばれている現在、資源を大量に調達してモノを売る従来型のビジネスモデルには、どうやら根本的な変革が必要なようだ。こんな時代、私たちはどのような未来を描けるだろうか。

 そのヒントになるのが、EUが発表した資源循環政策、“サーキュラーエコノミー”。“サーキュラーエコノミー”とは、資源を可能な限り循環させ、天然資源の消費と廃棄物の排出を最低限に抑えようというものだ。そこで重要になるのが、リサイクルや再利用、再生産、省資源で行う製品開発、シェアリングといったスマートなアイデアの数々である。回収・リサイクルといったサービス、一つの製品を大人数でシェアして使えるプラットフォーム、繰り返し再生できるエコデザインが確立すれば、新製品を次々と発表して消費を促すようなこれまでのビジネスは衰退していくだろう。

 これまでの「消費するだけ」の経済を卒業して、廃棄物や無駄を活用し、限りある資源を循環させ、サステイナブルな社会を実現させようという“サーキュラーエコノミー”。これは環境や経済の枠にとどまらない、新しい産業、社会、ライフスタイルの枠組み作りと言えるのではないだろうか。

「ひとりひとりのQOL(Quality of Life)の向上」を理念に掲げる帝人は、“サーキュラーエコノミー”の考え方に共感、さまざまな取り組みをスタートさせていく。それが、帝人ヨーロッパを中心に推し進める<EVOLVE+>プロジェクトだ。

これは、様々な角度からものごとが循環する仕組みを考え、社会の“サーキュラー化”を推し進めようというもの。「+」には、「“サーキュラーエコノミー”に関する大小様々な取り組み、およびそれに関わる人を集めることで、この活動そのものが『EVOLVE(発展する、進化する)』していく」、という意味が込められている。


使用済みペットボトルやリサイクル材でつくられた
環境配慮型のソーラーカーで南極点を目指す

 その<EVOLVE+>プロジェクトの一つに、オランダ人冒険家のエドウィン・テル・ヴェルデが率いる「Clean 2 Antarctica」のサポートがある。これは“Zero Waste”をコンセプトに掲げる全く新しいアドベンチャープロジェクトで、廃プラスチックとリサイクル素材だけで造られた特別車両に乗り込み、再生可能エネルギーだけを利用して南極を旅しようというものだ。個人でこの冒険を成し遂げようとしているエドウィンは、プロジェクトを通じて人間の不屈さ、創造性、勇気を示すという。帝人が考える“サーキュラーエコノミー”の、あるべき姿がここにある。

「環境、経済、産業」というと、遠い世界の話に聞こえるかもしれない。けれど帝人は、個人個人がそれぞれの視点で取り組む“サーキュラーエコノミー”こそ、持続可能な未来に必要不可欠だと考えている。土壌汚染の問題、地球温暖化、海のマイクロプラスチック汚染……。私たちを取り巻く問題の解決策は、私たちひとりひとりがよりよい未来に向け、自分たちの生活を変えようと試行錯誤する、そのプロセスの中にあるのではないだろうか。
「Clean 2 Antarctica」、そして<EVOLVE+>プロジェクト。こうした取り組みを通して、帝人はよりよい世界へ導く技術を開発し、未来へのナビゲートを始めている。そして2050年には“サーキュラーエコノミー”のリーディングカンパニーとして、社会へ貢献することを目指している。

 次回は、「Clean 2 Antarctica」の詳しい内容をご紹介しよう。

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THINK No.05 [環境]人間は捨てないで生きていけるのか?

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