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テクノロジーは、人間らしさをどう変えるのか?

人工臓器、埋め込み型マイクロチップ、AI。
テクノロジーの進化によって、道具は単なる補助手段ではなく人間の機能を拡張するまでに発展してきた。
人間は、進化し続ける道具を使いこなしていけるのか。
テクノロジーが人間の限界を超えるとき。
そのときの「人間らしさ」とは。

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人間と他の動物とを隔てているものはなんだろうか。食生活や社会構造の変化など、原始時代から現代まで獲得した“人間らしさ”には、様々な要素がある。その中でも19世紀のフランスの哲学者 アンリ・ベルクソンは、「道具」にその論拠を求めた。両手から様々な「道具」を生み出し使いこなすことで、人は動物ではなく、人間になった。木の棒を削り、火を起こしてきた先史時代から、声をかけるだけで灯りをともすことのできる現代まで、「道具」の進化によって人間の暮らしは変化している。「道具」こそが、人間らしさの根源なのだろうか?
かつて暮らしを支えるものであった「道具」の役割は、“AI”という人間の能力を超えるものにまで進化している。「道具」を通して考える、“人間らしさ”の定義について。


身体や感覚機能を拡張する道具と人間の融合

ボディハッキングという言葉を知っているだろうか。身体に多様なデバイスを埋め込み、人間の身体を改造していく行為だ。

たとえば、サイボーグの感覚を創造するための会社「サイボーグネスト」を設立するニール・ハービソン。彼は先天性の色覚異常である「一色覚」で、11歳までモノクロの世界で育った。そして、21歳のときに頭蓋骨に色を識別できるアンテナを装着。光の波長を周波数の音へと変換し、後頭部に埋め込んだチップからの骨伝導を通して色を聞いて感じられるようになったという。

あらゆる道具が人間の身体や能力の拡張のために用いられてきたことを考えると、その機器を「体の中に埋め込む」という発想は、むしろ自然な流れなのかもしれない。


道具の未来を思い描くことは
人間らしさを考えること。

あるいは、身体の外にある道具も、日々進化している。3Dプリンターによって自分の体に合った義手や義足を簡単に、作ることができるようになりつつある。筋肉の信号を読み取って、動きに変換することで、意思通りに動かすことができてしまう。人間の機能を補完することも、道具の一つの役目。同時に、道具は常に能力の拡大を目指してきた。

もうすぐやってくる未来の中心的な道具になるであろう「AI」は人間らしさのもう一つの側面、「こころ」にも影響を及ぼす。相手をおもいやり、時に不合理な判断をする人間。個性や多様性を受け入れることこそ人間らしさなのだろうか。

THINK HUMAN PROJECT メンバーの藤田顕久は言う。
「これまで僕らは“動物”には出来ない、高等な能力を“人間らしさ”の一つとして定義していたように思います。ただし近年、人間以上の能力を有した“AI”が現れつつあります。科学技術の発展が指数関数的に加速し始めた現在、我々は “人間らしさ”を再定義する必要があると考えるのです」

人間の能力を凌駕する存在を、人間が生み出してしまった矛盾。「こころ」と「からだ」における「人間らしさ」とは何かを我々は問い詰められることになる。

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